2005年04月17日

ドラえもん(新)

リニューアルされたTVアニメ版ドラえもんを観た。

・・・OK!これなら私はOKだ。

今度のリニューアルは、一言で言うと「原作への回帰」か。
キャラクターデザインは原作の藤子・F・不二雄の絵に近いものになり、表情もこれまでのアニメ版では使われなかった原作どおりのものが多用されるようになった。野比家の間取りは原作と同じものに変わり、のび太の部屋の入り口も引き戸からドアになった。しずかちゃんの家もデザインが変わっている。

dora.jpgオープニングにも驚かされた人は多いだろう。女子十二楽坊のことではなく、動画の内容についてである。ドラえもんが工場で誕生してからのび太のもとに来るまでの出来事をダイジェスト見せてくれるが、ドラえもんの彼女・ノラミャー子の絵は故・方倉陽二が『ドラえもん百科』で描いていた絵そのままではないか。その他の絵も『ドラえもん百科』で見覚えがある。
方倉氏がこの本で描いたドラえもん誕生のエピソードは、正式な設定が無いうちは準公式設定として定着していたが、1995年の映画『2112年ドラえもん誕生』でアニメ化されたエピソードは、方倉設定の一部分を変更したものだった(ノラミャー子のデザインは全然違うものになった)。しかし今回この絵が出てきたというとは、過去の映画は無かったことにし、方倉設定の方を正式設定にするということだろうか?だとすると、今回のドラえもんはリニューアルではなく、三回目のドラえもんアニメ化というべきだろうか。関係者は過去との繋がりを絶ち、一から“アニメ版ドラえもん”を再構築するつもりなのだろうか。

ドラえもんとのび太の関係も変わったように感じられる。ドラえもんはのび太の保護者ではなく、対等の友達という感じだ。新しい声もあいまって、互いに依存する湿っぽい関係というよりは、遊び仲間として多少はドライな関係になったように見える。保護者っぽいドラえもんよりとは別の意味で親しみが持てるのではないだろうか。
背景は柔らかいタッチてパステル調の色彩になった。これだけでも雰囲気は随分変わっている。話のテンポも早くなり、演出等も含めて“現代っぽいアニメ”になったなぁというのが全体的な印象である。

問題の声優については、なかなか合っていたんじゃないかと思う。特にジャイアン。14歳という声優の年齢から色々なジャイアンを想像したが、結構普通で上手い。声優初挑戦となるのび太の声も、全然問題は無かった。肝心のドラえもんの声は、違和感は無いものの、相当にカン高いので、同じく高い声ののび太との二人の掛け合いが続くと、耳がキンキンしてくるなぁ。

今回のリニューアルは賛否両論あるが、元々原作ファンである自分にとっては、十分に受け入れられるものであった。反面、原作よりアニメの方になじんでいた人々には、なかなか厳しいかもしれないし、そもそも原作に近づけることが“新しいドラえもん”にとって良いことなのか、という問題もある。でもリニューアル前の末期状態のドラえもんが続くよりはずっと良かったと思う。製作関係者の、ドラえもんに対する愛情は十分に感じられた。あとは彼らが新・ドラえもんをどのように育てていくのか、楽しみである。

ちなみに、うちの二歳の娘は、ドラえもんの声が変わっても何も気にしていないようだ(気づいていないのか?)

新ドラえもん 反応リンク集
http://doraebokua.sakura.ne.jp/newdora.htm
posted by UMMO at 12:49| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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