2007年03月18日

Bluetooth対応ポータブルプレーヤー STORMBLUE A9+のレビュー

Bluetoothを使った音楽環境について調べていると、mixiのBluetoothコミュニティでSTORMBLUE A9+の存在を知ってしまい、うっかり買ってしまった。
ググってみても日本語で解説したサイトは無かったので、レビューしてみる。

STORMBLUE A9+は、たぶん本記事執筆時点で唯一入手可能な『Bluetooth内蔵ポータブルミュージックプレーヤー』である。製造元のSTORMBLUEは韓国の会社。日本でも一部のネットショップで購入可能。
A9+には内蔵メモリのサイズによって2Gのものと4GBのものがあり、それぞれ\24,800と\29,800ぐらい(購入当時)。Bluetooth以外にも、2インチ液晶による動画対応、今や非常に安価になったSDカードによるメモリ増設、FMラジオ、ボイスレコーダー、ステレオ入力端子からのダイレクトレコーディングなどの特徴がある。



箱はこんな感じ。意外と化粧箱が立派。韓国のグッドデザインマーク?が付いている。

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中に入っていたもの。
プレーヤー本体、韓国語のマニュアル、CD-ROM、USBケーブル、USB変換コネクタ、録音用のオーディオケーブル、しょぼいイヤフォン、ビニールのカバーとアームバンド、ネックストラップ。

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CD-ROMの中には、動画のトランスコーダアプリケーションやWindows98用USBドライバ、各国語のマニュアルのpdfファイルが入っている。日本語のマニュアルもメーカーのサイトからダウンロードできるので、あらかじめ機能と操作系を把握できる。



これがプレーヤー本体。思ってたよりずっと小さい。重さも65gだから、iPod nano(42g)とiPod mini(102g)の中間ぐらいである。印象よりかなり軽い。これで39時間再生可能なのは大したものである(iPod nanoは24時間、iPod miniは18時間)。

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ただ、プラスチック然とした筐体、歪んでいる上グラつくボタン、USBやSDカード部のカバーなど総じて安っぽく、国内メーカー製のオーディオプレーヤーやiPodなどの質感には遠い。特に使用上で問題があるわけではないが、割引前の定価が\39,800の製品としては、もうちょっとどうにかならんかったかという出来。



まず再生ボタンを長押しして電源を入れてみる。
一瞬だけコンソールのようなブート画面が表示されて、起動アニメーションが流れ、再生画面が表示される。iPodのようなサスペンドという概念が無く、完全な電源OFFとONの切り替えとなるが、起動も終了も高速なので気にならないし、電源ONで続きから再生してくれる。

付属のUSBケーブルでPCと接続すると、マスストレージとして認識される。韓国のプレーヤーらしく、楽曲ファイルの転送はiTunesなどの管理ソフトを使わずにエクスプローラー上で普通にコピーするだけ。ファイルを置く階層も特に決まっていないし、日本語ファイル名や日本語ディレクトリ名でも問題なし。MacやLinuxからでも簡単に転送できる(WindowsXPやMacOSが勝手に作る不可視ファイルは、ナビゲーションモードのファイル一覧に表示されてしまうが、再生時にはskipされる)。
個人的にはこういう素直な転送方法が最も汎用的で利便性が高いと思っている。
ちなみに充電もUSBケーブルから行う。ACアダプタは付いていない。
大きめの画面でファイルブラウズできるので、iPod程ではないにしても、ファイルの選択は容易な部類にはいるのではないか。
ただし、最近のポータブルプレーヤーに搭載されているようなアーティストやアルバムなどのTAG情報を元にブラウズする仕組みは持っていないし、日本語フォントは少々格好悪く視認性も低い。同じ韓国製品でも、IriverやSamsung製のプレーヤーのソフトウェアと比べると、センスや機能は一昔前のレベルである。

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音声ファイルは、MP3、WMA、OGG Vorbisに対応している。WMAのDRMに対応しているかどうかは試していないので不明。iPodでは再生できたのに、この機種では再生できないMP3ファイルがたまにあったりするが、原因はよくわからない。
動画はMPEG4 Simple Profileに対応し、それ以外の動画ファイルはCD-ROMに入っているアプリケーションでトランスコードする必要があるらしい。動画はいつもW-ZERO3で見ているので、たぶんこの機種で見ることは無いだろう。サンプル動画を見る限りでは、のこ液晶サイズでは字幕付きの動画は辛そうだ。

操作性は普通だが、微妙に期待を裏切られる部分がある。特に十字キーの中央にあるのが再生ボタンではなくメニュー/ナビゲーションキーだったり、電源ボタンと再生ボタンが兼用であるあたりが紛らわしい。再生モードの変更はモード/EQキーの長押し、設定画面への移動はナビゲーションモードでメニュー/ナビゲーションキー長押しといったあたりも直感的ではない。まあ、慣れれば済むことであるが。

再生画面では、何やら色々な情報がカラフルに表示されるが、肝心のID3 Tagが表示される領域がとても小さく、日本語では全角7文字の範囲でスクロールする。次に再生される予定の楽曲名が薄く表示されるのは面白い。日本語のTagはたまに化けて表示されることもある。
音楽再生中でも画像を選択してブラウズできたりもする。

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フォルダ内のみ再生、一曲リピート、全曲リピート、ランダム再生、イントロ再生など再生モードは一通り揃っているが、ランダム再生がランダムにならないことがあったり(バグ?)、ランダムとリピート再生が排他でしか設定できないという意味不明な作りが、元iPodユーザーとしては歯痒い。ランダムかつフォルダリピートという設定ができないのである。また、プレイリストを作る機能が無いのはかなり痛い。将来のFirmwareアップグレードで対応して欲しいところである。

2007/10/10 追記
stormblueのサイト、英語サイトではファームウェアver 1.02までしか表示しないが、韓国語サイトだとver 1.04まで上がっていることを発見した。ver 1.4にすると、ランダム再生の問題は解消された気がする。



Bluetoothのペアリングは簡単だが、電源を切る際はプレーヤー→ヘッドセット、電源を入れる際はヘッドセット→プレーヤーの順で行わないと、メニューをたどってヘッドセットの再探索を行わなくてはならない。こういう機器では、ペアリングや探索を開始するための専用ボタンがあった方が便利だと思う。

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音質について。
Bluetooth経由で聴く場合、おそらく再生品質の多くはBluetooth受信側の再生性能に依存すると思われる。この機種では幸いBluetoothだけでなく通常のヘッドフォン出力端子も搭載しているので、Bluetooth送信側の再生性能を確認するために、一般的なケーブル型ヘッドフォンのAKG K12Pを繋げて聴いてみた。
なんというか、良くも悪くも無い、普通の音質かな。解像感はそんなに良くなく、音圧はあるけどちょっとギラギラした感じの音になる。でもiPodのような音割れは無い。もっとも、聞こえ方はヘッドフォンに依る部分は大きいし、EQをユーザー設定できるので、多少はバランス調整ができる。



総合的な感想としては、Bluetoothに対応していなければ、この機種を選択する理由はない。ソフト・ハードともに品質はiPod等の有名プレーヤーより数段劣る。
しかし一般的なプレーヤーとして必要な機能・性能を備えた上でBluetoothに対応しているので、品質に強いこだわりが無く、Bluetooth対応の優先度が高い人にはお勧めできる。特に、Bluetoothを使いたいがために他の“何か”を犠牲にして、携帯電話やPDAのBluetooth対応機をプレーヤーとして使っているユーザーには、検討する価値があると思う。
posted by UMMO at 00:04| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | デジタル小物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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