2006年11月29日

ザウルスの終焉?

MobileNewsの山田さんのblogにて、シャープのZaurusシリーズの終焉が予想されている。
http://d.hatena.ne.jp/yamadaatmn/20061120/1164035040

Zaurusは、かつての電子手帳の親戚から、様々な変遷を経て、極めて特異なマシンへと進化した。
Zaurusの最終形態は、PDAにとどまらない、超小型PCと言っても差し支えないLinuxマシンである。HDDやUSBホストを搭載し、SDカードやCFの通信カードも挿さる。高精細なVGA液晶を持ち、使いやすいQWERTYキーボードも付いていて、CPUは416MHzで動作する。Linuxマシンゆえ、FirefoxなどのデスクトップPC用ソフトウェアやhttpsなどのサーバ用ソフトも、有志が工夫して動かしてしまう。
しかもこれがポケットに入るサイズで、サッと取り出してすぐに使える程に俊敏で、電池も2〜3日持つ。この形で商品化されたことが奇跡のようなマシンである。

しかし、あの巨大な家電販売店であるヨドバシAkibaでさえ、Zaurus販売コーナーは見つけるのが困難なぐらい小さい。マニアには受けても、一般受けはほとんどしていなかったということである。
このZaurusの開発部隊の吸収先とされている部署を見ると、Zaurusに足りなかったものがわかるような気がする。電子辞書→機能を限定することによる分かりやすさ、携帯電話→馴染みやすい操作性とUI、スマートフォン→通信・通話機能と、OSの水平分業によるコストダウン。

Zaursuで培われた技術やノウハウは、これらの売れ線事業でも生かされることだろう。シャープのワンセグ対応電子辞書"Papyrus"は、外見や筐体のギミックがほとんどZaursuと同じだし、WillcomのスマートフォンW-ZERO3のハードウェアはかなりZaurusに近いらしい。
Zaurusファンとしては無論、自由度が低い電子辞書や携帯電話には興味がなく、傍系の子孫としてのW-ZERO3に期待していくしかないだろう。しかし、スマートフォンも所詮は電話機+PDAでしかなく、“ポケットサイズなのに実用的な超小型PC”というジャンルは、HP200LXに始まり、Zaurusとともに終焉することになる。
とても残念である。

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ところで、Zaurusの使命の一つであったPIM機能(予定、アドレス帳、ToDo、メモの管理)については、最近になって新しいスタイルが普及しつつある。

かつてのPI-Zaurusは、全てをZaursuの中だけで管理していた。PCとの連携はBackup目的である。
その後のPDAであるPalmでは、PCのPIMソフトと同期できるようになった。PCとPDAは定期的にPIMの内容を同一にできる。Symbian、WindowsMobileのスマートフォンや現在のSL-Zaurusも、基本的にはこの路線である。

ここに、最近はWebのPIMサービスと同期できる無料サービスがいくつか登場してきた。WebのPIMサービスとして最も人気のあるGoogleCalendarとの同期が簡単にできてしまい、とても実用的である。Googleに限らないなら、アドレス帳やToDoも日本語で同期可能なサービスも存在する。いずれはGoogleがPIM全般のサービスを開始し、スマートフォンのPIMデータが定期的に同期されるようになるだろう。
もう同期だけのためにOutlookをインストールする必要も、MacユーザーだからといってWindowsMobile搭載機器を躊躇する必要も無くなる…といいのだが。
posted by UMMO at 02:46| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | モバイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
kvo-bunbsl です。
# インクリメンタル...

深夜料金のネットカフェからです。
親展メール送りました。
ゴミ箱(junk箱?)、漁ってみてください。

で。
そーか。Zaurusシリーズ、終わっちゃうのかぁ。
しかし。私はまだPI-5000使ってるし、世界最後のDOS用ノートも 未だに使ってるしなぁ。
シャープとしては、Zaurusの開発部隊で培われた有用な資源を もっとパイの大きい市場の
製品にインポートしていく、ということなんでしょうな。
シャープの製品って マニア受けするんだけど、いまいちマスヒットしない物が多いのかも。
MZ、X68k とかね。
# 今後は メーカー公認の「りなざうエミュレータ」が話題になったりするのだろうか。

日本の市場のみにおいて言えば、携帯型端末として利益を出しやすいのは 携帯電話としての端末ぐらいだよね。
いくらインセンティブで利益を確保しようとも、最新機種の携帯電話端末は決して安くはないし。
だけど、それなりに売れているし、買い替えも頻繁に起きている。
なにより「通話ができるサービス」がキラーコンテンツとしてビルトインになっているので、
購入側も目的意識をはっきりと持てて、買う価値を明確にさせてくれる。
# 常々思う。携帯電話端末の本当の本体価格っていくらなんだろうと。

携帯電話がLinux端末に、いや、Linux端末が携帯電話になれば それでいいだけの話でもある。
技術的には十分に可能なはず。CEやITRON(CTRON)カーネルでなければ実現できない というわけはない。
それが実現できないのは、キャリアの意向が大きいのかもしれない。
u-linuxカーネルが載った携帯端末、出たら話題になるだろうな。
ということで、
> “ポケットサイズなのに実用的な超小型PC”というジャンルは、HP200LXに始まり、Zaurusとともに終焉することになる。
何が重要な点なのか、というところがいまいちピンと来ていないけど、「ポケットサイズなのに実用的な超小型PC(電話機能付)」
はすでに出始めているような気がするけど、それはちょっと違うってことなんだろうか?
インターネット普及前後での パソコンを扱う商売の仕方の違い、と同じことじゃなかろうかと思うんだけどねー。

// kvo-bunbsl@金澤引篭中
Posted by kvo-bunbsl at 2007年01月17日 05:00
3G携帯電話の場合、インセンティブ抜きの価格は5〜8万円ですね。Zaurusと同じぐらい。W-ZERO3はインセンティブ抜きで5万円です。
しかし、製造数によって原価はどんどん下げることが出来ます。同じ価格・同じ部材でも、売れないPDAより売れる携帯電話の方が利益率が高くなります。

すでに市場にはLinuxで動いている携帯電話は山のようにありますね(国内ならDOCOMOのPやNがそうです)。しかしそれは組み込み用OSとしてのLinuxであって、ユーザーランドにシェルやXが動いているわけではない。
HP200LXやSL-Zaurusを超小型PCと書いたのは、それらが決して組み込み用にサブセットされたOSではなく、ダイエットはされているものの、基本的にはデスクトップのPCと同じOSで動いているからです。
そういう観点では、WindowsMobileやPalmOS、Symbianを搭載したPDAやスマートフォンとは、立ち位置が違うと思っています。
Posted by UMMO at 2007年01月17日 23:53
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