2006年06月21日

W-ZERO3で動画再生

私のPDAの使用目的のうちトップ3は、Webブラウズ、動画再生、マンガ読みである。この三つだけでPDAの使用時間の9割にはなると思う。この三種の全てにおいてW-ZERO3がZaurusを上回ったため、全体的な完成度を犠牲にしてでも機種の乗り換えを決心したと言っても過言ではない。


この中の動画再生について。

これまで使っていたZaurus(SL-C760)では、最も最適化された状態(カーネルをスペシャルカーネルに入れ替え、クロックアップし、内蔵グラフィックアクセラレータを有効にできる再生ソフトmplayerを使用)でも、
 映像:QVGA, XviD, 29.97fps, 850kbps
 音声:MP3, 44.1kHz, 64kbps*2(stereo)
あたりが限界だった。VGAサイズでの再生はとても望めない。 →過去のエントリ
(ただし、SL-C3000以降の機種なら、もう少し動画再生能力は高い)

一方、W-ZERO3と再生ソフトTCPMPの組み合わせだと、
 映像:VGA, XviD, 29.97fps, 1Mbps
 音声:MP3, 44.1kHz, 64kbps*2(stereo)
が何の苦もなく再生できてしまう。VGAで1Mbpsというと、PCで再生する目的でエンコードされたTV番組の映像なら、ほぼ再エンコード無しでも大丈夫ということである。もし再エンコしたとしても、このビットレートなら、かなり動きがあるシーンでも破綻は少なく、グラデーションの潰れも少ない。
前回の日記の写真は『涼宮ハルヒの憂鬱』のOPを再生しているのだが、あの動きの激しいシーンがVGA解像度のままでも大きく荒れることなく再生できているのが素晴らしい。最近のポータブル動画プレイヤーに匹敵する。

TCPMPはプラグインによって様々なCodecに対応できるのだが、最新のCodecであるH.264 AVCのプラグインもある。つまり、これを使用すると、iPodやPSP用の映像もそのまま再生できるということである。

ちなみにH.264 AVCでエンコードすると、Xvidの時の半分のビットレートでも全然気にならない品質が保たれる。実に圧縮効率の良いCodecである。
しかしW-ZERO3でのTCPMPの再生性能では、H.264 AVCはVGAサイズで15fpsしか出ない。VGAサイズで30fpsという再生条件にこだわるなら、残念ながらH.264の高圧縮率は諦めて、XvidやDivXで1Mbps前後のエンコードをするのがベストだと思われる。

TCPMPの難点は、操作系が良くないこと。レジュームがないから、動画を途中から見たいときは頭出しをする必要がある。早送り機能はあるが、MPEG4系のファイルの早送りはコマ送り以下で、あまり実用的ではない。結局、シークバーを操作して頭出しをするわけだが、あんまりシークバーをいじっていると、フリーズしたりもする。
もちろん理想はタイトル毎レジューム、せめて最後に観たタイトルのレジュームに対応してほしい。
それが搭載できない場合、こういった処理能力の高くない携帯機器では、Zaurusのmplayerのように、30秒進む/戻る、3秒進む/戻るぐらいの4つのキー操作ができれば、頭出しがしやすいのではないかと思う。

また、これはTCPMPの問題ではないのが、W-ZERO3のイヤホン端子は、携帯電話用のマイク付きヘッドフォン用の平型端子である。iPodで使っているヘッドフォン(ミニプラグ)に、変換アダプタを付けてW-ZERO3に使っているが、この変換アダプタの付け替えが面倒で、無くしそうなぐらい小さいのも不安である。まあこれは、あくまで電話機として売られているW-ZERO3の宿命といえよう。
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2006年06月17日

W-ZERO3に乗り換え

zero3_1.jpg以前の日記で、W-ZERO3は買わないと宣言にしたにも関わらず、一ヶ月に一度は欲しい欲しい病が出ていた。

最近、知人がZaurusを譲って欲しいと言い出し、これを機会にZERO3へ乗り換えできるかどうか売却金額を試算してみた。Zaurus本体の譲渡価格と、京ぽん2およびZaurus周辺機器のヤフオク平均落札価格を考慮すると、ZERO3が余裕で買えてしまうではないか。

というわけで、W-ZERO3に乗り換えてしまった。
京ぽん2に変えて一年未満なので、ヤフオクで中古白ロムを落札して持ち込み機種変。2GB miniSDも付属。

1週間使ってみての感想はというと、、、

ハードはなかなか良い。Zaurusより質感・剛性とも劣るけど、それは値段相応という気もするし、逆に今に至ってもオッサン的な印象が強いZaurusに比べて、外見やギミックが今風でかっこいい。

しかし、ソフトがダメ。特にOSであるWindows Mobile。もっさり動作、統一されていない操作感、すぐにメモリ不足を起こす仕様、定期的なリセットが欠かせない不安定さ。
MS純正の標準ソフトも酷い。とにかく低機能で、ことごとく置き換えソフトを用意しないと、PDAとしても使いづらいことこの上ない。

まとめると、持っていてワクワクするガジェットだけど、まだまだ粗削りで色々と工夫する余地が残されている(=標準では使い物にならない)。PDAとしての完成度はPalm(Clie)やZaurusに及ばず、電話としての完成度も京ぽんに遥かに劣る、中途半端な機械であり、そこに発展途上の魅力と期待感がある。

一方で、Windows Mobileは多数の良質のアプリケーションが開発されている。TCPMPやマンガミーヤCEなど、Zaurusの同種ソフトよりもずっと性能も使い勝手も良く、それが乗り換えの動機にもなっている。この辺は、後々書こうと思う。
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